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研究開発事業

research and development

研究開発事業

バイオブロック

ウナギの養殖

私たち日本人にとって「うなぎ」は馴染み深い食材ですが、現在ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。

飲食店や食卓に並ぶウナギは、そのほとんどが「養殖ウナギ」ですが、これはこれらはシラスウナギと呼ばれるウナギの稚魚を沿岸で漁獲し、これを種苗として育てたものです。この稚魚を飼育する環境はとても繊細な水質管理が求められます。

多くの稚魚を仕入れても出荷できるようになるまでに多くは死んでしまい、出荷量を安定させることが困難でした。

微生物による水質改善、バイオブロックの開発

そんなウナギの養殖業を営む方から水質改善のご相談をうけ、弊社で研究開発を行いました。

そこである微生物による水中のゴミやバクテリアの分解に着目しました。その微生物の分解機能は非常に優秀でしたが、半永久的に微生物が分解を行うためには、微生物の生育環境が非常に重要です。

半永久的な微生物の生育環境の確立

生育環境をより良いものにするために、さまざまな施策を行いました。

1. 遠赤外線を発する波動石

遠赤外線は微生物が快適に生育するために不可欠です。約7~13μmの波長を発する波動石を混ぜたブロックを作ることで微生物が活性化し、より多くの繁殖を促します。

2.ミネラルの流出

ミネラル(ケイ酸塩)も不可欠な要素です。バクテリアなどを含む水は高分子化されており、微生物が食べるには大きすぎるため低分子化する必要があります。このミネラルが低分子化を行います(水のクラスター化)。これにより微生物が食べやすいサイズの「エサ」になります。

3.酸素

微生物は生物ですので、酸素も重要です。バイオブロックを配置した層にも酸素を多く供給することで快適な生育環境が実現します。

これら3つのポイントを抑えることで微生物が活性化し、繁殖を繰り返し、汚れを食べて分解するため、半永久的に浄化機能を保つことができます。

微生物死骸の除去してウナギの水槽に

バクテリアなどの汚れをたくさん食べて、大きくなった微生物はいずれ死んでしまいます。その微生物の除去も重要です。バイオブロック層の後に濾過フィルターを設け、濾過処理にて死骸を除去し、ウナギの養殖水槽に循環させます。ウナギの水槽に戻ってきた水にはミネラルを含有しており、ウナギにとって美味しい水となります。

自然環境の「伏流水」を人工的に実現

これら一連の流れは自然環境にもあります。山の中を流れる伏流水です。伏流水は微生物、ミネラルが豊富です。そのような環境を人工的に実現したのがバイオブロックの浄化装置です。

ウナギの養殖率向上

現在、ウナギの養殖場にこのバイオブロック浄化装置を導入していただいております。その結果、稚魚から成魚になる確率が大幅に向上し、売上、利益率が改善されたと、嬉しい報告を受けています。

バイオブロックを養殖業に

バイオブロックは淡水、海水共に使用可能です。ウナギの養殖はもちろん、その他魚の養殖に非常に有効的です。薬品による浄化ではなく、微生物を活用した自然に近い浄化なため安心で安全で低コストに運用できます。

これから多くの養殖業に活用されることを望んでおります。

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