一般財団法人 地球環境トラスト
The Better Earth Trust
低炭素循環型社会を構築するために
土、水、植物、エネルギー等の低炭素循環型産業技術を開発し
地球環境再生プロジェクトを推進する
ニーズを満たすことができないような生態系と資源しか残されていない惑星に私たちの子孫が生きていかなければならないという事態を回避するために世界規模で前例のない努力をすると宣言した1992年のリオオデジャネイロでの地球サミットから20年の歳月が経過した今日成し遂げられた政治的かつ意識的な革新は一般のビジネスや人々の日常生活の様式を変革させるまでには至っていない。それどころか持続不可能な経済発展へのアプローチは依然として続けられリオデジャネイロで提示された「目標や公約」と「貧しい国と富める国の日々の現実」とのあいだに依然として大きなギャップがあるという現実を目にするとき私たちの将来の希望は消失しそうになる。
しかし、より納得のいく革新を始めるには遅すぎるということはない。我々は自然と経済のあいだで持続可能な調和を得ることの重要性に対する認識を世界的に深めることが可能でありまたそうしなければならない。我々は共通の脅威に直面しているだけではなくこの困難に、人類というひとつの共同体として対処することで共通の好機をとらえることができると理解すべきである。
人々を絶望の底に落とし込む貧困の撲滅に力を尽くしグローバリゼーションと世界市場の包括化に伴う危険性を確認し持続可能な開発に関する確たる戦略を導くために我々は今こそ行動しなければならない。「生物多様性の存在」「森林保全」「気候変動への対応」「進行する砂漠化の防止」「都市環境の荒廃化」等についての地球規模でのグローバル・ガバナンスを再構築しなければならない。そのために「人間の尊厳」と「多様性の尊重」という人類共有の原則に従いながら政府、NGO,NPO,私企業部門、そして学術及び科学分野に貢献できるものとのあいだで確かなパートナーシップを構築しなければならない。
本法人は真の関心を直ちに必要とし皆が同意できる人間性の豊かさを取り戻すための革新的かつ持続可能な地球環境の再生事業に即、着手するために新しい価値創造と可能性を求める人々と共に発意しここに設立を宣言する。
前国連事務総長 コフィ・アナン「地球白書」への寄稿文より一部抜粋
一般財団法人 地球環境トラスト
発起人 藤 良和